カタヨリガチ

心地よさを味わうのだ

つまんないわよ、あんまり健やかなのってさ。

 

わたしが高校生の頃に出会って以来

人生のバイブル

にしている本があります。

 

山田詠美

『ぼくは勉強ができない』

 

久しぶりに読みたくなって

(何故か本が家になくて)

本屋さんで買って、読みました。

 

 

山田詠美さんの本はいくつか読んで

そのなかで、この作品が一番好き!

 

主人公の小学生時代の話は、国語の授業で読んだことあるかも

だけどあれ実は番外編のごく一部なんです。

あそこしか読んだことない人はぜひ本編読んでみてほしい!

 

 

本には色んな言葉が詰め込まれてるけど

ああ、本当の自分のまんまで生きていいんだな

世間の言う正しさなんて、本当か分かんないんだから

もっと自由に考えて欲して表現していいんだな

って思える。

 

世間の枠にハマるのが苦手なくせに

顔色を伺って小さくなった心が

ほんとの自分に戻る勇気が湧いてくるの。

 

それが、大好きな理由です。

 

 

その時のコンディションで変わる、心に響く言葉

今回読み直していてきゅんとしたのは

つまんないわよ、あんまり健やかなのってさ。

身体が健全なのは基本なのよね。健康な肉体って素敵だと思う。特別な好みを持つ人もいるけど、たいていの人は、健康な肉体に性的アピールを感じるわ。肉体って即物的なものだもん、恋愛においてはね。解り易いっての?

でも、精神状態も、健全だってのは困るのよ。もっと不純じゃなきゃ。いやらしくないのって、つまんないよ。

ってセリフ!

 

あ、不純でもいいんだった♡

って思い出せた。

不純ってさ、楽しいもんね。

 

 

ちなみに

当時影響を受けた本はもう一冊あって、

蝶々

『小悪魔な女になる方法』

です。

高校生のわたしが常識だと思ってきたものを

まるっと変えられてしまった本

やっぱり不純であることを

自分に許せるきっかけになった。

 

もう一回読もうかな、いまなら何を感じるだろう。

 

 


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